ゲームを捨て里山にいこう——南房総と都心をつなぐコミュニティカフェ

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秋の里山学校「土のフシギ種のフシギ」の光景(写真:南房総リパブリックHPより転載)

里山保全と都心に住む子どもの自然教育。ふたつの地域問題を一挙に解決しようという試みが東京都目黒区の「洗足カフェ」を拠点に始まった。

運営はNPO法人南房総リパブリック(代表理事:馬場未織)。千葉県南房総市にある8千7百坪の里山と都心居住者をつなぎ、野菜などの物流も促すことで、二地域間コミュニティの活性化を目指している。

この活動は、NPO代表の馬場氏が南房総に週末住宅を持ったことに端を発する。「ゲームばかりで遊ぶ生活を子どもにさせたくない」という思いから週末を田舎で過ごすライフスタイルを決めた。子どもたちはとても楽しそうで、自らも里山生活の楽しさを知ったという。

都会の子どもたちに里山遊びの機会を提供したいという思いが同氏の中で強くなると同時に、周辺農家の高齢化や耕作放棄、跡継ぎがいないなどの問題も見えてきた。「都会の人と連結することでお互いの問題を解決できる」と考え、共感する有志とともに南房総リパブリックを設立。

NPOのメンバーは主に都市やランドスケープ、建築の専門家だ。目黒区・洗足駅近くで事務所を営むメンバーたちは、周辺のシャッター街化、地域の人が集う場所がないことを都市問題としてとらえていた。仲間のコミュニティカフェ研究者の支えもあり「洗足カフェ」が10月、オープンにこぎ着けた。

洗足cafe(写真:南房総リパブリックHPより転載)

南房総の野菜を販売したり、その野菜を使った料理を提供したり里山のよさをアピールするとともに、空いている時間をイベントスペースとして貸すなど周辺コミュニティの活性化を目指す。カフェを応援したいと野菜を買いに来る周辺住民もいるという。

日替わりオーナーという特徴的な運営方法も導入した。曜日毎に異なる食事やスイーツが味わえる楽しみに加え、お店を出したいけどハードルが高いという人が気軽にスタートアップできる起業支援の役割も果たす。

南房総ほんまる農園の本間秀明氏を講師とする里山学校も開校。「子どもも大人も同じ目線で楽しめる(馬場氏)」ワークショップが行われる。同NPOのHPから申し込み可能だ。(オルタナ編集部=有岡三恵)

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2011年11月11日(金)9:57

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