セシウムの降下量が福島市で急増、何らかの異変か

文部科学省が1月4日に発表した「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第7報)」によると、福島市におけるセシウム137の1平方km当たりの降下量は、1月2日9時~3日9時までの24時間で、252メガベクレルに達し、最近の平均値を大幅に上回った。

このデータは、福島県原子力センター福島支所が、昨年3月の福島第一原発事故以来、福島市方木田で採取しているもの。

これについて、中部大学の武田邦彦教授は、ブログで「原発事故が起きた昨年3月の平均値が402なので、1月2日の降下量は『昨年3月より少し少なく、昨年5月とは比較にならないほど多い』。(これは)危険なレベルだ」と指摘した。

武田教授は「洗濯物を取り入れるときにははたいて、外出から帰ったときには玄関先で服をはたいて、子供の服は洗濯を頻繁に、マスクをして、外出を控えるなどの対応が必要だ。(中略)福島ばかりではなく、千葉市でもかなり高い値が出ているようだ。いま、範囲も調べている。とりあえず、福島、関東は要注意だろう」と警鐘を鳴らしている。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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