リチウムイオン電池を開発─日立マクセル

日立マクセルは、負極材料にシリコンを使用した高容量の角型リチウムイオン電池の開発に成功し、6月より製品の出荷を行う。スマートフォンなどの高機能携帯端末を中心に展開する。

同社が新たに開発した負極は、ナノサイズのシリコンをイオン伝導体に分散させた「ナノシリコン複合体」を含有する。シリコン原子が炭素原子より多くのリチウムイオンを吸着できる性質を応用したもの。黒鉛のみを使用した従来品と比べて放電容量が20%増加したほか、充電時間を30%短縮でき、省エネに役立つ。

またこの電池は、既存の電池と充電電圧や作動電圧に互換性を持たせており、機器側の電池制御システムを変更せずに長時間駆動と急速充電を実現することが可能だ。同社では次世代負極に関する技術について、55件の特許出願を行った。

日立マクセル プレスリリース

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