定年後はシニアも社会起業に挑戦――NEC匠塾

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3月のワークショップで「シニアが社会で活躍するための条件」について議論する参加者

定年後の第二の人生で、スキルや経験を社会のために役立ててもらおうと企業退職者やシニア層向けに開講された「NEC匠塾」の第一期が3月末に修了した。50-60代の8人が昨年9月から通塾し、講座のほか、ボランティア合宿やNGOへのインターンシップなどに参加した。

NEC匠塾は、NECの協力のもと、日本フィランソロピー協会(東京・千代田)が運営している。企業退職者やシニア層がソーシャルビジネス起業に挑戦する足がかりをつかみ、起業や雇用創出などにつなげてもらいたいと立ち上げたプロジェクトだ。

昨年9月の初回では、教育と探求社の宮地勘司社長を講師に招き、「自己を振り返る 自己探求の旅」を開催した。参加者は「自分史」を作成し、自分のこれまでの歴史、価値観に影響を与えたターニングポイントを振り返った。そうすることで、受講の目的を明確にし、セカンドライフの方向性を確認した。

3月の最終回のワークショップでは、参加者は「自分への約束」を発表。原清司さん(60)は、より成熟した高齢社会を目指し、「あたらしい働き方」研究会の設立準備をしている。高齢社会におけるシニア層の新しい働き方として、ボランティアをベースにした地域貢献活動を提案していく。

原さんは、「定年退職者は雇用延長を目指すのではなく地域に役立つ活動を行い、報酬ではなく『感謝』を稼いでほしい。だが、何かしたくても、何をしたら良いかわからない人が多い。そのためには、在職中から社会との接点を持つことが大切」と訴える。

他にも、同塾のインターンシップ参加をきっかけに、農商工連携サポートセンターの事務局ボランティアや日本フィランソロピー協会のスタッフとして働くことが決まった参加者もいた。(オルタナ編集部=吉田広子)

 

2012年4月4日(水)11:00

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