東京都小金井市議会は11日、政府が手続きを進める関西電力大飯原発3・4号機の再稼働に反対する意見書を賛成多数で可決した。意見書に法的拘束力はないが、地方議会による大飯原発再稼働への反対表明として注目を集めそうだ。

意見書では「免震棟の建設などは計画だけで済まされており、安全の名に値しない」「安全基準が暫定的というなら、少なくとも新しい安全規制機関が安全基準を見直す前に再稼働するべきでない」などと指摘。同市議会最大会派のみどり市民ネット、意見書を作成した共産党に加えて自民党、公明党、社民党が賛成し、民主党ほかが反対した結果、18対4で可決した。
同市議会の片山薫議員は13日、「意見書は議会の意思表明として意義があり、他の自治体の議会が意見書を可決する後押しになる。住民や地方議会が声を上げる必要がある」と話した。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年6月13日