福岡・博多湾で進む「CO2ゼロ」のまちづくり

FUKUOKAアイランドシティにはグリーンベルトもある

福岡の博多港の港湾機能強化のために必要となる大水深の航路整備などで生じるしゅんせつ土砂、および地下鉄など内陸部の都市基盤整備に伴い発生する土砂などの活用によって、湾東部に生じる土地が「アイランドシティ」だ。

このアイランドシティでは、約400ヘクタールの貴重な空間を活用して「新しいみなとづくり・まちづくり」を行い、国際物流拠点や高質な居住環境、新しい産業集積拠点の形成などを図ろうとしている。

その魅力の一つが、自然エネルギーを活用した国内トップレベルの創エネ・省エネ型都市の実現を目指したモデルとして設けられる「CO2ゼロ街区」。

各住宅に省エネや創エネ、蓄電池、ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)といった最新設備を導入し、世界初の技術を搭載したスマートハウスなどによって「CO2 排出ゼロ」の暮らしを実現するこの戸建住宅エリアは、「照葉スマートタウン」と名づけられた。

この取り組みは、国土交通省の「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択され、事業の第1期のまちびらきが10月31日に事業者(代表事業者:積水ハウス)によって予定されている。

福岡市港湾局のプレスリリースによると、「178 戸(約6ヘクタール)という大規模な住宅街区全体でこのようなエネルギーマネジメントを行うことは全国で初めての取組み」という。

今後は、「CO2ゼロ街区」のまちびらきを契機にアイランドシティ全体で環境に配慮したスマートコミュニティの形成を推進していくという。(今一生)

FUKUOKAアイランドシティ

 

 

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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