首都圏反原発連合(反原連)が主催する「11.11反原発1000000人大占拠」が11日午後、永田町と霞が関周辺で実施された。参加者は国会前や経済産業省前、東京電力本店前などで脱原発や再稼働反対を訴えた。
反原連は当初、日比谷公園を出発するデモを計画していたが、同公園の使用許可を都が「管理上の支障」を理由に認めなかったために中止となった。参加者の一人は今回の都の対応を「ムバラク政権末期のエジプトでも広場を使って抗議やデモができたのに」と憤った。
経産省前では、5日に元請け会社を解雇されたばかりという元福島第一原発作業員が「自分たち原発作業員のことを縁遠く感じる人がほとんど。『被ばくしてかわいそう』と同情するのではなく、自分に関わりのあることとして身近に感じてほしい」と訴えた。
国会前での抗議は雨が降る中、午後7時頃まで継続。埼玉県秩父市から来た女性は「(東電原発事故時に)秩父にも放射性物質を含んだ雲が到達した。地元で食物の放射能測定を続けているが、こうした事態を招く原発事故を繰り返してはいけない」と話した。参加者数は警察発表で数千人、中国新聞の報道によれば約10万人。(オルタナ編集部=斉藤円華)2012年11月12日