「苦労しながら国民のために仕事している」暴言ツイートの復興庁・水野参事官、総務省時代に

「苦労しながら国民のために仕事している」。東電原発事故にともなう福島県の被災者支援に担当する一方、ツイッターで国会議員や市民団体を中傷するなどの発言を繰り返していた復興庁幹部は総務省在籍当時、自らの仕事についてこう述べていた。

「今日も、総務省の各部局で、多くの先輩達が、法案を立案しながら、議論を交わし、頭をひねり、苦労しながらも、国民のためになる新たな制度を構築しています」。

総務省の冊子に掲載された水野氏の文章(冊子より引用)

この言葉は、一連の「暴言ツイート」を行った復興庁の水野靖久参事官が、総務省で課長補佐を務めていた2004年当時、省が新入職員らを対象に制作した冊子「21世紀の日本を描く 先輩からのメッセージ」の平成16年度版に寄稿した文章の一部だ。

1991年、旧総務庁に入庁した水野氏は千葉県船橋市の副市長を経て12年8月、復興庁に出向。同6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」の基本方針を取りまとめる担当者として、国会議員や市民団体との折衝に当たるほか、福島県内の被災地に何度も足を運んでいた。「アワープラネット・ティービー」が伝えるところによれば、「市民の中には『きちんと話を聞いてくれる担当者』と評価する声もあった」という。

ところが同氏はツイッター上で、国会議員からの質問を「被弾」と称していたほか、「議員に罵倒されるのも楽しむ余裕が出てきた」(同10月)「今日は、田舎の町議会をじっくり見て、余りのアレ具合に吹き出しそうになりつつも我慢w」(同11月)などと、国会議員や地方議会を揶揄するようなつぶやきを行っていた。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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