■「エゴからエコへ」(76)
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1980年代に生きている主人公が現代にタイムスリップするドラマを観た。懐かし過ぎる。ああ、そうそう、この粗野な感じ。罵詈雑言。差別用語オンパレード、これが80年代だった。確かに私はこの時代を生きてきた。ヤンキーがいた。積み木崩しがあった。競い合ってタバコを吸った。ディスコがあった。スマホもインターネットもなくて、駅の掲示板に伝言を書き込んだ。
そして思った。私は令和が嫌いだ、と。娘はZ世代である。似たような文化を享受しているが話がズレる。彼女は差別発言に敏感だ。ちょっとしたおじさん、おばさんの発言に目くじらを立てて不快を示す。
「彼氏できた~?」と聞かれただけでセクハラだと言うのだ。今や「結婚しないの」とか「そろそろ赤ちゃんが見たいわね」と言ってもセクハラらしい。昭和のオヤジ達と一緒に生きてきた私には考えられない。