
10月1日に発表された「グッドデザイン賞2013」で、住宅メーカーの一条工務店が「グッドデザイン賞」を一気に3点受賞した。(オルタナ副編集長=吉田広子)
受賞したのは「高気密高断熱住宅『i-cube・i-smart』」、「外壁耐力壁パネル『i-smart外壁パネル』」、「ライオンズ一条レジデンス湘南 C-X」。
高い断熱性能や防災システムなど高性能な品質を持ちながら、デザイン的な観点からも先進的であると評価された。
このうち「ライオンズ一条レジデンス湘南 C-X」は、これからの集合住宅を「地域と人がともに暮らしていくための社会基盤」ととらえ、デザインされた。
神奈川・湘南の温暖な気候と海風、豊かな自然を生活空間に最大限に取り入れることで周辺地域との調和を図り、豊かな自然を主体とする景観形成を行った。新しい街と既存住宅街をつなぐ地域動線も確保し、地域コミュニティーを創出する沿道空間を整備した。
防災面では、相模湾に近い辻堂に立地しているため、近未来に想定されている東海大地震に備え、免震構造を導入。さらに、災害発生時には、各住戸に500ワットの電力を3日間分、1世帯約480リットルの水を供給できる体制を整えた。
同社は今回、グッドデザイン賞で4年連続、6度目の受賞を達成した。
2011年には、ビジネスモデルデザイン部門で「夢発電システム」が業界初の受賞をした。「夢発電システム」は、太陽光発電の設置にかかる費用を一条工務店グループが建築時に立て替えし、入居後の発電によって得られる利益から支払われる仕組みだ。
同社は、「『美しいデザインであると同時に、快適で住み心地の良い空間を持つ住まい』の提供を続けていきたい」としている。