日中は周辺の街を歩いて危険箇所をチェックし、市の職員から避難所での役割分担や仮設トイレの組み立て方などを講習。3つのグループごとに「総務班」「救護・食料・物資班」「施設班」などに分かれ、名簿や情報を掲示板に張り出したり、ゴミ分別のルールを決めたりした。
夜はレトルトの非常食で済ませ、約10張りのテントを設営。最低気温が15度ほどに冷え込む中、寝袋にくるまって男女別に一晩を明かした。
同市千種区の大学生、本多由季さん(23)は「大学で防災のデザインを学んでいるけれど、普通の防災イベントだと参加しづらい。今回はキャンプというのが面白そうだし、同じ世代ばかりでいい。実際の災害で力になるのは若い世代なので」と積極的に動いていた。
岡本さんは「普段は防災から遠い人たちを呼び込むことができた。これをきっかけに段階的なプログラムに参加してもらい、地域防災の担い手になってもらえたら」と話していた。
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