
大阪市に事務所を置く特定非営利活動法人虹色ダイバーシティは、LGBT(同性愛者、性同一性障がい者含む)などの性的マイノリティがいきいきと働ける職場づくりを目指して、調査・講演活動、コンサルティング事業などを企業や行政機関などから請け負っている。(フリーライター・今一生)
2011年7月、休職してイギリスを訪れた村木さんは、ストーンウォールで「職場の生産性」に関するLGBTの声が集められていた資料を入手した。IBMの助成金でUK国内を対象に作られた調査報告だ。
「職場では私はレズビアンではない」「上司がホモフォビアだ」「LGBTであることにからんださまざまなプレッシャーが生産性に影響を与えている」など、当事者による職場への改善要求が具体的に示されていた。
これを元に、同年11月から村木さんは個人的に企業向けにLGBTの働きやすい職場に変えるための講演を始めた。
2012年2月に任意団体「虹色ダイバーシティ」として組織の規約をつくり、野村證券で講演。3月には公式HPも設けた。
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