「子どもが自転車に乗る時のヘルメット着用率は4割どまり」。自転車やオートバイ向けのヘルメットを製造するオージーケーカブト(大阪府東大阪市)が子供を持つ親を対象に行ったアンケート調査で、自転車に乗る時には保護者がヘルメットをかぶせるよう努力する、と道路交通法で定められている13才未満の子どもの大半が、実際にはヘルメットなしで自転車に乗っている実態が明らかとなった。(オルタナ編集委員=斉藤円華)
■子ども乗せ自転車は転倒時の危険大
調査は3月にインターネット上で実施され、対象となったのは3才から小学校低学年の子どもを持つ親の内、子ども乗せ自転車に週3日以上乗る親と、自分で自転車に乗る子どもを持つ親のそれぞれ500人ずつ。4月1日に結果が発表された。
それによると、全体の4分の3の親が自転車に乗っていて危険を感じた経験があると答える一方、子ども乗せ自転車を使う親の内、必ず子どもにヘルメットをかぶせるのは40.2%にとどまり、自転車に乗る子どもを持つ親では、61%が子どもにヘルメットを着用させていないことがわかった。
また、2008年6月に道交法に盛り込まれた、保護者による子どもへのヘルメット着用の努力義務について「知らない」と答えた親は、子ども乗せ自転車の利用者の4分の1に上ったほか、自転車に乗る子どもを持つ親では半数近く(45%)に達した。
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