
さいたま市が2014年度の「さいたま市CSRチャレンジ企業」の募集を始めた。CSRに積極的に取り組む中小企業を、市が主体となって認証する事業で、2012年度から始めて3年目になる。6月26日には、応募説明会を兼ねて「さいたま市CSRセミナー2014」を開催した。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)
基調講演には、「象のうんち」から作る「ぞうさんペーパー」をはじめ、国内外で複数の環境貢献型事業を展開するミチコーポレーションの植田紘栄志(ひさし)代表取締役を広島から招いた。

植田氏は「どこをブツ切りにしても見せられるビジネスを心がけている」と語った。パネルディスカッションに登壇した石井造園(横浜市)の石井直樹代表取締役は、「CSR経営は社員に誇りを与える」と力説。2013年度の認証企業を代表して招かれた福祉ネットワークさくらの横山由紀子代表取締役も、「社員が自主的に地域向けの広報を始めた」と社内の変化を語った。
同制度の対象は市内企業の99%を占める中小企業で、募集期間は8月5日まで。さいたま市CSR推進会議委員を務める允治社の泉貴嗣代表社員は、「地域は人材の供給源でもあるから、中小企業のCSRは地域における生存戦略だ」とまとめた。