[CSR]住友林業「日本の林業は活性化できる」

住友林業の創業は1691年(元禄4年)と320余年の歴史を誇る。日本の林業の草分けでもあり、江戸時代から一貫して、日本の山林整備を牽引してきた。CSRの原点は愛媛県新居浜市の別子銅山の荒れ果てた山を復元することから始まった。今、日本中で山林の荒廃が懸念されているなか、現在の林業の状況と今後の見通しを、同社山林環境本部の安藤祥一・環境・エネルギー部長と長谷川香織・山林部長に聞いた。(聞き手は編集委員・高馬卓史)

現在の別子山
現在の別子山

◆「列状間伐」が日本には向いている

――日本の場合、森林を持続可能にするための間伐が進んでおらず、山が荒れています。間伐材の利用促進も課題ですね。

安藤:新居浜市に新居浜山林事務所があって、2010年、市内にある住友共同電力に出荷するため、林地残材(山林に放置される間伐材など)の集荷を始めました。

2011~2013年に、年間1万~1万5千トン程度を供給しました。同時期に住友大阪セメントに、同じ地域の高知県側の材木を供給しています。

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高馬 卓史

1964年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。総合情報誌『選択』編集長を経て、独立。現在は、CSR、ソーシャルビジネス、コミュニティ・デザインなどをフォロー中。執筆記事一覧

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