■ 農業をもっと身近に、もっとカッコよく
地球規模の食の問題を解決する学びとして、末原教授は農学部のカリキュラムを紹介。実際に農作物を作る体験型授業を4つの学科共通の必修科目にすることで、専門分野にかかわらず、食の循環の重要性を五感で学べると話した。
一方、ヤンマーソリューション推進部部長の橋本康治氏は、就農人口を増やすためにも、農業を若者の「憧れの職業」に変えていきたいと発言。ファッショナブルな農業ウエアや、世界的に活躍しているデザイナーによるスタイリッシュなトラクターを紹介し、農業そのものの価値を上げていきたいと話した。
龍谷大学の佐藤研司副学長は、「私たちと同じ思いを持つ企業があって大変心強い。ヤンマーさんは環境の部分で、我々は教学という分野で、ともに農業に新しいインパクトを与えていきたい」と表明。
小林氏も、産学それぞれの立場から農を盛り上げることで一致しながら、「今のままでは、人間が健康に末永く生きていける社会を作るのは難しい。だからこそ農業は、人類が心血を注ぐべき産業だし、今後はもっと重要視される。希望をもって、ぜひ農の世界に飛び込んでいただきたい」と参加者らに呼びかけた。
トークセッションは全6回開催予定。いよいよ最終回となる第6回は、10月3日、『京都産酒米から学ぶ「米」と「食の循環」』をテーマに「伏見夢百衆」(京都市伏見区)で開催する。
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