全日本空輸は7月1日より、成田と瀋陽を結ぶ路線で新飛行経路による運行を開始した。同社では経費や燃料の削減に加えてCO2の排出量も削減できるとしている。
これまで成田と瀋陽を結ぶ航空路はソウルを経由していたが、今回はウラジオストク(ロシア)を経由して中国に入る経路が承認されたために実現した。新経路により飛行時間が10分から20分程度短縮するほか、1日1往復の試算では年間でドラム缶2800本分の燃料、および燃油費3900万円が節約できる。またCO2の排出削減効果も年間で1400トンに上る。
同社は2008年11月に国内航空会社としては初めて環境省が定める「エコ・ファースト企業」に認定されており、今後も環境保全の取り組みを推進するとしている。