同運動の危険性について中園氏は「周到に用意された人工芝運動は、それとは気付きにくい」と指摘。本当の草の根運動かどうかを見分けるために、中園氏は「市民が気軽にチェックできるような雰囲気、社会的合意が必要」と強調する。

では、今回の「白票キャンペーン」に即して考えれば、人工芝運動かどうかを見分けるには何がポイントになるだろうか。中園氏はこう話す。
「政権与党を脅かす候補者への投票を無効化するのが白票キャンペーン。とすれば、得をするのは誰でしょうか」
■「対象分析に失敗」
ところで今回のキャンペーンには、人工芝運動かどうかよりも、致命的な欠陥があるという。
「このキャンペーンが白票を投じさせようとしているのは、政権与党に危機感を持ち、ネットから情報を取っている人々です。
彼らの多くは投票経験があり、メディアからの情報をうのみにせず、比較的情報リテラシーが高いでしょう。『白票の無効性』についてもあらかじめ知っているため、誘導の流れをつくることはむずかしいはずです。
つまり、このキャンペーンはターゲットのプロファイリング(対象分析)が甘く、コミュニケーション戦略自体が破綻しています。人工芝運動かどうか以前の問題とも言えますね」(中園氏)
白票キャンペーンサイトの魚拓(27日時点)
日本未来ネットワークとやらについて(有志による同サイトの解析)