DJSI「ワールド・インデックス」2024に楽天など37社

記事のポイント


  1. 米S&Pグローバルは2024年のサステナ株式指標DJSI「ワールド・インデックス」を公表した
  2. 同指標は全世界で321社(昨年と同数)そのうち日本企業は37社(昨年38社)を選定
  3. 初選定は、川崎重工業、大日本印刷、楽天、インペックスの4社だった

米格付け会社のS&Pグローバル(本社:ニューヨーク)は12月23日、2024年のS&Pダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)を発表した。同シリーズの「ワールド・インデックス」は全世界で321社(昨年と同数)、そのうち日本企業は37社(昨年38社)を選んだ。初選定は、川崎重工業、大日本印刷、楽天、インペックスの4社だった。(オルタナ総研フェロー=室井孝之)

日本企業37社は、次の通り。(公表リスト順、🈟がAddition記載企業)
ブリヂストン、伊藤忠商事、🈟川崎重工業、小松製作所、LIXIL、三菱重工業、三井物産、ナブテスコ、双日、TOTO、🈟大日本印刷、トッパン、🈟楽天、ニコン、積水化学、住友林業、セブン&アイ、🈟インペックス、丸井、野村ホールディングス、味の素、明治ホールディングス、日清食品ホールディングス、オリンパス、シスメックス、資生堂、三菱ケミカル、電通、LINEヤフー、中外製薬、小野薬品、NEC、野村総合研究所、オムロン、リコー、ソフトバンク、ANAホールディングス。

ダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックスは、厳密なルールで行われるCSA(コーポレートサステナビリティ評価)に基づき、環境・社会・ガバナンスの3つの側面から企業を評価し、サステナビリティ(持続可能性)に優れた企業を構成銘柄として選定している。

DJSIは、時価総額で世界の上位3500社が評価対象である。62産業毎にスコアリングされ上位10%がワールド・インデックスとなる。いわばグローバルサステナビリティ企業の証だ。ワールド・インデックスに次ぐインデックスとして、日本を含むアジア太平洋161社(昨年156社)、新興市場、欧州、北米などの地域インデックスがある。

ワールド・インデックス獲得国は34カ国に及ぶ。国別では米国48社(昨年53社)に次いで日本が37社(昨年38社)と多い。その他、台湾34社、韓国25社、フランス18社、英国17社、スペイン、イタリアともに15社、ドイツ、タイともに13社、豪州9社と続く。

中国は昨年同様、JD.com(京東商城: EC)、ヤム・チャイナ・ホールディングス(外食)、Kanzhum(カンジュン: オンライン求人サービス)、テンセントホールディングス(テクノロジー)、ウーシーアップテック(製薬)、ウーシーバイオロジクス(製薬)の6社が選定された。

アジア太平洋インデックスには、みずほフィナンシャルグループ、第一三共、ローム、九州電力など43社(昨年39社)が選定された。

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室井 孝之 (オルタナ総研フェロー)

42年勤務したアミノ酸・食品メーカーでは、CSR・人事・労務・総務・監査・物流・広報・法人運営などに従事。CSRでは、組織浸透、DJSIなどのESG投資指標や東北復興応援を担当した。2014年、日本食品業界初のダウ・ジョーンズ・ワールド・インデックス選定時にはプロジェクト・リーダーを務めた。2017年12月から現職。オルタナ総研では、サステナビリティ全般のコンサルティングを担当。オルタナ・オンラインへの提稿にも努めている。執筆記事一覧

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キーワード: #サステナビリティ

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