責任ある企業経営̶̶研究者と実務家による議論を【企業と社会の関係】

研究者と実務家は、責任ある企業経営を行っていく上でのさまざまな課題を認識し、ステークホルダーとの関係を考慮しながら、より良いコーポレート・ガバナンスを構築するための現実的解決策を探求している過程にあります。

こうした状況を踏まえ、本カンファレンスでは、欧州やアメリカ、アジア、オセアニア、アフリカからの研究者および実務家による、次の6 つの企画セッションを行います。「CSR
とコーポレート・ガバナンス:日欧企業の比較研究」「日本企業のコーポレート・ガバナンス」「コンプライアンスと戦略的選択」「サプライチェーンマネジメント」「ビジネスと人権」「統合レポート」。さらに、「CSR と日本企業」「CSRと従業員」「ステークホルダー・マネジメント」など個別の14 テーマに分かれて35 の報告セッションが行なわれます。

これらは、本カンファレンスの実施にあたり、広く研究/ケース報告を募ったところ、20 以上の国・地域から応募があったものです。本カンファレンスへの国際的関心の高さは、この大会と提携し、『ジャーナル・オブ・コーポレート・シチズンシップ』がCSR への日本企業の取り組みについての特集号、『ジャーナル・オブ・コーポレート・ガバナンス』がスポーツ産業におけるガバナンスとCSR 経営についての特集号を組むことになったことからも伺いしれます。

多様な国々、セクターからの参加者が参集する本カンファレンスでは、議論のみならず参加者間のネットワーク拡充にも資するため、交流の場も大切にしています。この実りある場へ参加されますことを心よりお待ち申し上げます。

プログラムやお申込み手続きなどの詳細は、公式サイトを参照下さい。( http://j-fbs.jp/annualconf_2013.html )

※ フンボルト大学国際CSR カンファレンスは、2004 年からベルリンで1 年おきに開催される国際CSR カンファレンス。世界中から700 人程度の参加者が集う。

(この記事は株式会社オルタナが2013年9月5日に発行した「CSRmonthly 第12号」から転載しました)

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齊藤 紀子(企業と社会フォーラム事務局)

原子力分野の国際基準等策定機関、外資系教育機関などを経て、ソーシャル・ビジネスやCSR 活動の支援・普及啓発業務に従事したのち、現職。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、千葉商科大学人間社会学部准教授。

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