記事のポイント
- 3月8日の「国際女性デー」が国連で制定されてから、2025年で50年目に
- ジェンダー課題の解消に向けて、企業やNGOはさまざまなイベントを開く
- チャリティランや企画展を通して、女性のエンパワーメントを後押しする
3月8日の「国際女性デー」が国連で制定されてから、2025年で50年となった。50周年の「国際女性デー」に合わせ、各地でさまざまなイベントが予定されている。ジェンダー課題の解消に向けて、企業やNGOなどは、チャリティランや企画展といったイベントを通して、女性のエンパワーメントを力強く後押しする。(オルタナ編集部=松田 大輔)
国際女性デーは2025年、50年目を迎える。1904年3月8日に米ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが広がったことにちなみ、1975年に国連で同日が国際女性デーとして制定された。
米ニューヨークでのデモから120年以上、国際女性デーの制定から50年が経った今、ジェンダー格差解消への取り組みが広がりを見せている。
■イベントで女性のエンパワーメントを後押し
一般社団法人HAPPY WOMAN(ハッピー・ウーマン、東京・港)は、3月8日の国際女性デーを中心に、3月末までの期間に各地でイベント「HAPPY WOMAN FESTA 2025」(ハッピー・ウーマン・フェスタ2025)を開く。
イベントでは、女性のエンパワーメント(力を与えること)やSDGs(国連持続可能な開発目標)の実現に貢献した個人や企業を表彰したり、ジェンダー課題への理解を深めるためのセミナーを開いたりする。
同団体は2017年からイベントを開催し、今回で9回目となる。HAPPY WOMAN実行委員会の小川孔一実行委員長は、「10年前は誰も関心がないところからのスタートだった。今では29都道府県での開催までイベントが広がった」と語る。
■女性が健康で自分らしく生きられる社会を目指す
国際NGOのジョイセフ(東京・新宿)は、チャリティランのイベント「ホワイトリボンラン2025」を3月上旬に開く。同イベントは今年で10回目。女性が健康で自分らしく生きられる社会を目指し、北海道から沖縄まで59地域で開催する。集まった寄付は、ケニアや日本での性教育の促進活動に充てるという。
国際女性デーに合わせて、企業も様々な仕掛けを展開する。帝国ホテル東京では、国際女性デーを記念したイベントや宿泊プランを提供する。伊藤忠商事は3月8日、生理をテーマにした企画展を開く。mog(東京・渋谷)は3月5日、働く女性を対象にしたトークイベントを開催する予定だ。
イベント開催の抱負として、HAPPY WOMAN実行委員会の小川実行委員長は、「女性が自分らしく活躍できる環境づくりを進めたい」と力を込めた。