古本募金「きしゃぽん」を実施する嵯峨野(埼玉県入間市、大村肇社長)はこのほど、武蔵野銀行と募金活動で連携すると発表した。武蔵野銀行の全95支店に古本の回収ボックスを置き、集めた古本の査定額に100円を足して、県内の公益財団法人への支援に充てる。(オルタナ編集部=佐藤理来)
「きしゃぽん」は不要になった本やDVDを集めて査定、換金することで大学やNPOなどへの支援とする仕組みだ。ウェブ上で申し込みをすれば誰でも利用が可能で、古本やDVDの買い取り販売という嵯峨野の本業を生かしたCSR活動だ。
本の査定や支援先への送金は嵯峨野が担当する。武蔵野銀行はCSR活動への関心が高く、以前から古本募金にも関心を持っていたという。古本募金「きしゃぽん」に金融機関が参加したのはこれが初めて。回収ボックスの設置は3月27日からはじまっており、今後継続的に展開していく。
今回の支援先となる「彩の国さいたま国際協力基金」は、埼玉県民の国際協力活動を支援するため1995年に埼玉県国際交流協会(さいたま市浦和区、金子寿男理事長)が創設した。同基金はこれまで、269の国際協力団体に合計約9300万円の資金提供を行っている。