さいたま市CSRチャレンジ企業認証制度、4年目の募集開始

さいたま市CSRチャレンジ企業による事例発表(ノースコーポレーション)
さいたま市CSRチャレンジ企業による事例発表(ノースコーポレーション)

さいたま市が、2015年度の「CSRチャレンジ企業認証制度」の申請企業募集を開始した。市内企業の9割以上を占める中小企業が対象の制度で、現在38社を認証している。4回目の今年は7月28日まで募集する。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)

6月26日には、応募説明会を兼ねた「さいたま市CSRセミナー2015」を開催した。90人定員のところ100人以上が集まった。県外からも、似た仕組みを立ち上げようとしている自治体の職員などが参加した。

基調講演をした山口社会保険労務士・行政書士オフィスの山口恵美子代表は、「一度ブラック企業というレッテルを貼られると、広く不特定多数の人に拡散する時代だから、なかなか払拭できない」と語り、働きたくなる職場環境を提供し、従業員に基本理念を浸透させる大切さを強調した。

イタリア料理店を経営し市内産の欧州野菜を提供しているノースコーポレーションは、2015年10月に認証企業となった。事例紹介で登壇した北康信代表取締役は、「CSRチャレンジ企業となったことで業界の課題を自覚し、1月から営業時間を短くした。勇気がいる決断だったが、結果的に収益は増えた」と労働環境改善の効果を語った。

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瀬戸内 千代

オルタナ編集委員、海洋ジャーナリスト。雑誌オルタナ連載「漁業トピックス」を担当。学生時代に海洋動物生態学を専攻し、出版社勤務を経て2007年からフリーランスの編集ライターとして独立。編集協力に東京都市大学環境学部編『BLUE EARTH COLLEGE-ようこそ、地球経済大学へ。』、化学同人社『「森の演出家」がつなぐ森と人』など。

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