記事のポイント
- サントリーは自社のノウハウを生かした水リスクの予防サービスを始めた
- 同社は「水と生きる」を掲げ、持続可能な水利用を目指してきた
- 水に関する科学的知見を生かして、企業向けに用水確保の支援を行う
サントリーホールディングスは自社のノウハウを生かした水リスクの予防サービスを始めた。同社は「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げ、持続可能な水利用を目指してきた。同社が持つ、水に関する科学的知見を生かして、企業向けに用水確保の支援を行う。(オルタナ輪番編集長=池田 真隆)

水リスクの予防サービスは、サントリーが1月に立ち上げた新会社Water Scape(ウォータースケープ)が行う。具体的には、地下水量の診断やモニタリング、持続可能な用水確保のための投資計画の策定支援などを行う予定だ。
サントリーグループは使った水の量以上に自然に還元する「ウォーター・ポジティブ」を掲げる。すでに国内では「ウォーター・ポジティブ」を達成した。
2050年までに、全世界の自社工場で取水する量以上の水を育むための水源や生態系を保全するという野心的な目標の達成を目指す。
ウォータースケープの川崎雅俊社長は、「サントリーグループが持つ水に関する知を、ものづくりの現場や地域社会に広げていきたい」と意気込みを語った。