記事のポイント
- 国際エネルギー機関は世界のエネルギー事情に関する最新の報告書を公表
- エネルギー需給や電力消費、技術導入、CO2排出の動向を包括的に示した
- 太陽光発電が世界規模で初めて最大の成長ドライバーとなったことが分かった
国際エネルギー機関(IEA)は最新の報告書「グローバル・エネルギー・レビュー」を公表した。同報告書で、2025年のエネルギー需給や電力消費、技術導入、CO2排出の動向を包括的に示した。なかでも太陽光発電が世界のエネルギー供給増加の25%以上を占め、初めて最大の成長ドライバーとなったことが分かった。(オルタナ輪番編集長・吉田広子)
■世界のエネ需要の伸びは1.3%
IEAが公表した「グローバル・エネルギー・レビュー」最新版によると、2025年の世界のエネルギー需要は、複雑な経済・地政学的環境の中で増加ペースが鈍化した。一方で、電力需要は伸びた。
2025年の世界のエネルギー需要の伸びは1.3%で、過去10年平均(1.4%)をやや下回り、2024年よりも大幅に低下した。IEAは、世界経済の成長鈍化、気温変動の緩和、省エネ技術の普及が主因としている。
一方で、電力需要は約3%増加し、エネルギー需要全体の2倍以上のペースで成長した。インドや東南アジアで猛暑がやや緩和した影響はあるものの、過去10年平均を上回る伸びを維持した。
この電力需要の拡大は、建築・産業部門に加え、電気自動車(EV)やデータセンターの急増の影響が大きい。
(この続きは)
■太陽光が最大の成長ドライバーに
■世界の新車販売の約4台に1台がEVに
■削減された天然ガス需要は世界のLNG輸出量の半分に
■IEA事務局長「再エネは競争優位性が高い」

