アムステルダム、公共エリアでの食肉と化石燃料の広告を禁止に

記事のポイント


  1. アムステルダムで5月1日、公共スペースでの食肉と化石燃料の広告が禁止となった
  2. 食肉と化石燃料関連の広告禁止は、首都としてはアムステルダムが世界初だ
  3. ハンバーガーやガソリン車、航空券などの広告がすでに撤去された

オランダの首都アムステルダムで2026年5月1日、公共スペースでの食肉と化石燃料関連製品の広告禁止措置が始まった。食肉と化石燃料関連の広告を禁止したのは、首都としてはアムステルダムが世界で初めてのケースだ。すでに屋外広告や路面電車の停留所、地下鉄の駅などから、ハンバーガーやガソリン車、航空券などの広告が撤去されている。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

アムステルダムの街並みから、化石燃料と食肉の広告は撤去された

アムステルダム市議会は2026年1月22日、公共スペースにおける化石燃料及び食肉製品の広告を禁止する決議を27対17の賛成多数で可決した。これにより今年5月1日から、航空便、ガソリン車・ディーゼル車、ガス暖房契約、肉製品などの温室効果ガス排出量の多い製品・サービスの広告が、市が管理するバス、路面電車、地下鉄・鉄道駅を含むすべての公共スペースから撤去された。

この措置の目的は、アムステルダムの街並みを市政府が掲げる環境目標に沿ったものにすることだ。アムステルダムは2050年までのカーボンニュートラルと、市民の食肉消費量の半減を目標に掲げる。

なおアムステルダムの屋外広告市場において、食肉製品が占める広告費の割合は推定0.1%に過ぎず、化石燃料関連製品の広告比率は4.3%だという。

■同様の禁止措置は世界50以上の都市でも

オランダでは、アムステルダムに先がけて、ハーレムやユトレヒト、ナイメーヘン、ハーグなど、複数の都市がすでに化石燃料広告を禁止としてきた。世界を見ても、豪シドニー、伊フィレンツェなど、50以上の都市がすでに同様の措置を講じている。

2026年夏には、スウェーデンの首都ストックホルムも、化石燃料関連製品の広告を禁止することを2025年10月に発表済みだ。

国レベルではフランスが2022年に全国規模で同様の禁止措置を講じた最初の国となった。次はスペインがフランスに続くとの報道もある。

■提訴した業界団体に裁判所の判決は
■タバコ広告を禁止した公共政策にならう

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北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

オルタナ輪番編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部、2024年1月からオルタナ副編集長。

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キーワード: #脱炭素

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