記事のポイント
- 世界経済フォーラムが「Global Gender Gap Report 2025」を発表した
- 日本は24年と同様の118位に、政治分野ではジェンダーギャップが悪化
- レポートでは「24年に改善したが、25年はそれ以前に逆戻りした」と指摘する
世界経済フォーラム(World Economic Forum、WEF)はこのほど、「Global Gender Gap Report 2025」を発表した。日本は2024年と同様の118位となった一方、それぞれのカテゴリでみると政治分野での指数が悪化。女性閣僚数の減少が背景にあり、レポートでは「25年は、改善した24年以前に逆戻りした」と指摘された。(オルタナ編集部=萩原 哲郎)

WEFは「Global Gender Gap Report 2025」を毎年1度発行しており、世界148カ国を対象に経済参加、教育、医療、政治的役割の4つからジェンダーギャップ指数を測る。上位3カ国はアイスランド、フィンランド、ノルウェーと変わらなかったが、4位に昨年14位の英国がランクイン。バングラディッシュは昨年99位から24位へと大幅に順位を上げた。アジアでの最高順位はフィリピンの20位だった。
日本は24年と変わらずの118位だった。女性の経済参加は進んだものの、政治分野では24年の11.8%から8.5%まで低下。女性閣僚数の減少が背景にあり、レポートでは「24年に改善したが、25年はそれ以前に逆戻りした」と指摘した。
教育や医療分野での女性参加についても大きな改善は見られなかった。経済参加以外のカテゴリーでもジェンダーギャップを縮小していけるかが、今後の課題となる。