全国の中堅印刷業者5090社が加盟する全日本印刷工業組合連合会(東京・中央)は8月6日、「全印工連CSR認定制度」のツースター認定企業を発表した。ツースター認定を受けたのは、日進堂印刷所(福島市)や大川印刷(横浜市)など12社。ワンスター認定企業75社と合わせて、87社がCSR認定企業となった。(オルタナ副編集長=吉田広子)
「全印工連CSR認定制度」は、全国初の業界別CSR認定制度として2013年に始まった。CSR研究の第一人者である横浜市立大学の影山摩子弥教授の監修のもと、CSR取り組み項目チェックリストを策定し、その基準の達成度を認定している。
同制度には、ワンスター認定(標準認定)、ツースター認定(上位認定)、スリースター認定(最上位認定)の3段階がある。ワンスター認定取得から2年毎に更新審査が行われるが、その際に上位認定を取得することができる。これは、「CSRは経営戦略」という考えから、継続性・発展性を重視しているためだ。
全印工連の島村博之会長は、「CSR認定制度を設けたことで、信頼できる企業であることが明確になった。印刷業界だけでなく、他業種にもCSRを推進していきたい」と話す。
最上位のスリースター認定は、2017年に開始する予定だ。全印工連は、CSRマガジン「shin」を発行するなど、業界のCSR啓発に力を入れている。