記事のポイント
- 米トランプ大統領が国連批判の直後に「国連を100%支持する」と発言
- 国連総会での演説直後、国連のグテーレス事務総長との会談で発言した
- 演説では国連への批判を繰り返していたが、その真意は
米トランプ大統領が国連を批判した直後に、「米国は国連を100%支持している」と発言していたことが分かった。国連総会での演説直後、国連のグテーレス事務総長との会談でコメントした。演説では国連への批判を繰り返していたが、その真意は。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)
米トランプ大統領は9月23日、国連総会で演説し、国連が国際社会に訴える気候変動対策を「詐欺行為」などと批判した。紛争解決についても、国連は「機能していない」と主張した。
約1時間に及んだ演説の直後、トランプ大統領は国連のアントニオ・グテーレス事務総長と会談したが、その会談では「米国は国連を100%支持している」と発言した。
■トランプ大統領とグテーレス事務総長の会談内容とは
■「国連は多くのことを成し遂げることができる」
■「時には賛同できないこともあるが」
■国連への拠出金、米は24年から未納続く
動画を見ましたが、私の受けた印象はトランプの存在感に対するグティレス事務総長の自信のなさ、腰の引けた姿勢でした。
トップ会談では対決も対峙も不要で、冷静に対話すべきではありますが、加盟国代表たちを前に言いたい放題言い放った後の会談にしては、国連事務総長の威厳や見識の高さが感じられず残念です。またトランプは国連の持つ可能性については認めるが執行面で効果を発揮していないと批判しただけで、論理の矛盾はありません。国連が機能すれば実効性が上がるが、現執行部は失格だと言っているだけです。切り返すとすれば常任理事国の拒否権の濫用や、一方的な資金支援停止など、足を引っ張っている大国の横暴を皮肉るくらいの機転を利かせてほしかったです。