CLT(直交集成板)とは、分厚い木材の板を幾層にも直交させながら重ねたパネルだ。今回は7層・厚さ25センチのCLTを使用する。寸法安定性が高いうえ非常に強度があり耐震・耐火性能も高く、パネルだから建設もシンプルで期間が短い。欧米ではすでに広く使われており、CLTによる10階建て以上のビルも建てられている。

日本でも国産CLTの開発を成長戦略に含めて実用化を急いでいるが、まだ建材として建築基準法で認められていない。建築に使用するには個別に実験し構造計算をして国土交通大臣の認可を取らねばならない。当然、手間もコストもかかる。

「でも奈良に先進的な木造の公共建設物が建つ意義を考えて決断しました。CLTの建物は関西では初めて、またCLTによる5階建てビルは日本で初です」(山内理事長)

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