ワイン大国フランスのオルタナティブなワイン造り(3)

「コース・マリーン」(ガイヤック)
パトリス・レスカレ氏、ヴィルジニー・メニアン氏

ヴィルジニー・メニアンさん(左)とパトリス・レスカレさん(右)

ヴィルジニー・メニアンさん(左)とパトリス・レスカレさん(右)

最近フランスのAOC(原産地ワイン呼称の品質規制)の反逆派ワインがパリやロンドンなど大都会のワイン愛好家の間で人気が高まっている。(パリ=ジャーナリスト・俵 麻呂)

フランス南西部のガイヤックは、約2000年前にローマ人が開拓したフランス最古のぶどう畑で、中世にはフランスやイギリスの王室のお気に入りワインとして栄えた。その後ボルドーワインの攻勢に押されて、衰退の道を辿り、マイナーなワインになっていたが、この数年、ガイヤックAOCが禁止するこの地方特有のぶどう品種で作るユニークなオーガニックワインが知名度を上げている。

コース(石灰岩台地)のぶどう畑

コース(石灰岩台地)のぶどう畑

ピエロのラベルで有名な「コース・マリーン」(www.causse-marines.com)は、その代表的なワインの一つだ。その当主パトリス・レスカレ氏は、元研修生で、そのまま残ったパートナーのヴィルジニーさんとともに、地面の表面10cmだけが土でその下は石灰岩という特殊な土壌「コース」(石灰岩台地)で育つ、フレッシュで酸味の強いぶどうの味を表現するため、限りなく自然なワイン作りに挑戦している。

■酸化防止剤を極力ゼロに

1 2 3