福島でオーガニックコットン(有機綿)の栽培や販売を通じて、企業と地域の連携が進んでいる。5年目を迎えた「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」では、延べ1万5千人のボランティアや企業が栽培にかかわり、綿の収量も200キログラムを超えた。ラッシュジャパン、ブリヂストンスポーツなどの企業やWWFなどのNGOは有機綿を使った製品を販売し、プロジェクトを支援している。 (箕輪 弥生)
東日本大震災後、福島県では「農作物を作っても売れない」と農業を断念する生産者が増え、耕作放棄地が拡大した。そこで考えられたのが、津波による塩害にも強く、食用ではなく繊維として使われるコットンの栽培だ。