ドイツの環境研究機関である再生可能エネルギー研究所(IWR)は8月13日、2009年の世界各国のCO2排出量が過去10年間で初めて減少したと発表した。それによると2009年のCO2排出量は311億トンで、過去最高だった2008年の315億トンより1.3%減少したという。
各国別の排出量は中国が74億3千万トンで最も多く、2008年の68億トンより大きく伸びた。米国(59億5千万トン)、ロシア(15億3千万トン)、インド(15億3千万トン)がこれに続き、日本は12億3千万トンで5位となった。
減少理由として同研究所は世界の経済危機を指摘。経済成長が続く中国とインドでは排出量が急増したが、日米欧における排出量の減少がそれを上回った形だ。(斉藤円華)