環境省は8月16日、内閣府による「身近にある化学物質に関する世論調査」の結果を発表した。それによると化学物質に対する印象は「危ない」が7割に上り、「現代生活になくてはならない」の25%を大きく引き離した。
調査は化学物質に関する施策の参考を得る目的で今年6月に行われ、1942人が回答した。化学物質に対する意識や関心、取り組みについて質問を行ったところ、関心では農薬や殺虫剤、飲料水、工場からの排水・排ガスが上位を占めた。また安全性をめぐっては「不安を感じる」が約67%に上った。
また社会の取組みについては情報公開や安全な化学物質への切り換えを求める意見が上位を占め、積極的に取り組む主体はどこが望ましいかという問いには国が69%と他を大きく上回った。(斉藤円華)