森はどう誕生したか

某建設会社の新入社員研修での植林活動(千葉県山武市 蓮沼殿下海岸)

ところで、もっと大きな視点で森づくりがなぜ必要なのかを考えてみたい。少し大風呂敷を広げるが、地球が誕生したとされる約45億年前、大気中に酸素は含まれず、高温高圧の水素とヘリウムに覆われていて、とても生物が生存できるような環境ではなかった。

その後、地表の温度が下がりはじめ地殻が形成され、火山活動により二酸化炭素とアンモニアが大量に放出された。約40億年前には原始海洋が生まれ、さらに時が流れ32億年前に海中に光合成をするシアノバクテリア(藍藻)が誕生し二酸化炭素を酸素に変換するようになる。

それにより海中の酸素濃度が上昇しはじめ、さらに気が遠くなるほどの長い時が流れ、何度かの氷河期を経て、大気中の酸素濃度はさらに高まり、約20億年前に酸素が紫外線と反応し、オゾンが発生しやがて大気の上層にオゾン層が形成される。その結果、生物のDNAを損傷される紫外線がオゾン層に吸収されるようになった。

やがて植物が地上に出現し、緑の森をつくりこの地球を人間や動物たちが生存できる環境へとつくりかえていってくれた。植物がもつ光合成という素晴らしい機能がなければ地球には酸素呼吸型の生物は生まれてこなかった。修辞的にいえば、植物=森は、すべての生き物の母であるといえる。

森をつくる理由

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