
[Sustainablebrands.comから転載] 温室効果ガスの削減に目標を定めるように求める国際イニシアチブ「Science Based Targets」(SBT)の取り組みに賛同する企業が拡大している。SBTは地球の気温上昇を産業革命前と比べて2℃未満に抑えるというパリ協定と整合した削減目標で、日本では2015年、ソニーが最初にSBTイニシアチブから認定された。これを皮切りに、今年に入って3月にキリン、4月に小松製作所、7月にリコー、ナブテスコなど6社が認定され、現在29社が申請中だ。世界でも300社近い企業が認定を申請し、気候変動への対応を急ぐ。(箕輪 弥生)
Science Based Target(SBT)は、世界の平均気温の上昇を「2度未満」に抑えるために、企業に対して科学的な知見と整合した削減目標を設定するよう求めるイニシアチブである。WWF(世界自然保護基金)およびCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)の4団体が2015年に共同で設立した。