北陸電力は、石川県七尾市の同社七尾大田火力発電所2号機(出力70万キロワット)で、石炭と木質バイオマスを混ぜて燃焼する「木質バイオマス混焼発電」を9月1日より開始した。年間で2万トンの木質バイオマスを使用し、木質バイオマス単体の発電量は年間1700万キロワット時を見込む。これにより1万4千トンのCO2を削減する計画だ。
木質バイオマスには製材過程で発生する樹皮や木くずを使用する。同社では既に2007年6月から敦賀火力発電所2号機で混焼発電を実施しているが、低炭素社会の実現のために導入拡大に踏み切った。
石炭火力発電における木質バイオマス混焼発電は、電力会社の地球温暖化対策として注目されており、各電力会社が導入や実証試験の実施を進めている。(斉藤円華)