[Sustainablebrands.comから転載]

経済産業省と国土交通省、いすゞ自動車、三菱ふそうなど国内トラックメーカー4社は合同で、高速道路での隊列走行の実証実験を2月1日にかけて初めて行った。実験は「協調型車間距離維持支援システム」(CACC)を搭載したトラックを用いて、先行車両のドライバーが後続車両を「牽引」する形で新東名高速道路などを実際に隊列走行。周辺の交通などへの影響を調べた。物流事業における運転者不足は深刻で、国は早ければ2022年での実用化を目指し、後続の無人隊列走行による輸送の省人化や、燃費の改善を狙う。(箕輪弥生)
最初の実証実験は1月23日から25日の3日間、新東名高速道路の約15キロの区間において、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス4社のトラックが3台の隊列を組み走行した。この実験では主に隊列走行が周辺の交通にどのような影響を与えるかを調べるために行われた。途中、隊列に他の車が割り込むことがあったが無事走行に成功した。続いて1月30日~2月1日に北関東自動車道において4台のトラックが隊列走行し、上り坂、下り坂など高低差による車間距離への影響を検証した。