地域・学生・企業などによるCO2削減活動やソーシャル・ビジネスを表彰する「低炭素杯2018」の全国プレゼン大会と表彰式が2月15日に開かれ、最優秀の「環境大臣賞グランプリ」には、岩手県立遠野緑峰高等学校の「ホップ和紙開発プロジェクト」が選ばれた。

ホップ和紙開発プロジェクトは同校生産技術科3年(草花研究班)の菊池礼雄さん、菊池成雄さん、菊池遥香さんを中心に活動している。ホップ栽培面積が全国最大の遠野市で、年間200トンに達するホップの蔓(つる)が廃棄されていたのを見て、蔓から繊維を取って和紙に出来ないかとの研究が5年前に始まった。
当初は漂白剤を使用していたが、その後の技術改良によって漂白剤を使わないことにも成功した。このホップ和紙を使って切り絵のランプシェードをつくることになり、すでにふるさと納税の返礼品として商品化もされた。
低炭素杯は2010年度から、地域性や団体の特性に応じた個性的な温暖化防止の取り組みや事業を毎年公募し、表彰している。地球温暖化防止全国ネットを中心に、各都道府県の団体と連携し、こうした活動を全国から集め、発表や団体同士の交流を通じて、取り組みのノウハウや情報を共有してつながりを深め、地域のベストプラクティスを全国に展開するのが目的だ。
■「低炭素杯2018」全受賞結果は次の通り。