日立製作所とパナソニックは9月24日、海外におけるスマートコミュニティ分野事業で提携すると発表した。手始めとして「中国・シンガポール天津エコシティ」などのプロジェクトで、スマートコミュニティと呼ばれる次世代都市システムの実用化をめざした協業を行う。
スマートコミュニティはスマートグリッド(次世代電力網)を基幹に、交通や水道などの社会インフラと建物・住宅などをIT網で結び、地域や都市全体での環境負荷の抑制を図る技術。同技術を成立させるため、日立はCEMS、パナソニックはHEMSと呼ばれるエネルギー管理システムを開発している。
両社は今後、CEMSとHEMSとの間におけるインターフェイスの共同開発や標準化に向けた取り組みなどを推進するとしている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2010年9月28日