「自分がやった方が早い」から抜け出す:「カイケツ」

ワークショップでは、むすびやがどのくらい知られているか、知らせるツールはあるかなど現状把握を行い、目標と現状とのギャップ(問題)を探った。

次回(第4回)のカイケツは7月19日に開催され、「目標設定」と「要因解析」を行う。

◆第1回「テーマ設定」――組織や人のせいにしない、トヨタ式「問題解決」

<トヨタ自動車の「問題解決」の8ステップ>

1.テーマ選定:
改善したい課題を1文にまとめるステップ。テーマを読めば、改善の狙いが理解できるように表現する。「どこで」「何を」「どのように」の3項目を具体的に書く。

2.現状把握:
問題が起きている事実を定量的に把握するステップ。事象をデータ化し、問題点を絞る。主観ではなく、多くの客観的な事実を集めて定量的に整理する。

3.目標設定:
目標を設定するステップ。その目標を達成すると、選定したテーマを解決できるレベルに設定する。

4.要因解析:
原因についての真因を探るステップ。事象に対して、5回の「なぜ」を繰り返す。現状把握と混同して考えてしまいがちだが、現状把握では要因は書かない。事実だけをまとめる。

5.対策立案:
要因解析で見つけた真因を解決するための対策を立てるステップ。真因ごとに、「対策内容」「担当者」「期限」に分けて記入する。真因への対策をいきなり考えるのではなく、方向性を明確にしてから、アイデアを出していく。

6.対策実行:
実行する対策の内容やスケジュールをまとめるステップ。

7.効果確認:
実施した対策内容によりどの程度効果が出たのかを評価するステップ。

8.標準化と管理の定着:
効果の出た対策の内容を標準化し、定着させるステップ。同じ問題の再発を防ぐことができる。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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