凸版印刷は10月6日、リサイクルしたペットボトルを主原料とした環境対応型ICカード「PETボトルリサイクルICカード」を発表した。これまでのICカードと同等の耐久性と価格を実現し、11年春に発売する。
環境に配慮した製品への関心が高まる一方、リサイクル品やバイオマス(生物由来)素材は耐久性に欠け高価格という課題があった。ICカードは数年間使用されるため、これらの素材を使用できなかった。
凸版印刷は化学メーカーと提携し、ペットボトルから強い素材を作ることに成功。同社の印刷・データ作成技術も用いて、カード類で最も耐久性が求められる金融系のICカードに必要な条件をクリアしたという。カードは提供企業の「顔」でもあるため、環境活動への取り組みを表現しやすい商材であることにも注目した。(オルタナ編集部=石井孝明)10月7日