■オーガニック給食で「食の安全」を

第二部では子どもの食の安全について討論され、オーガニック給食を提供しているNPOもあなキッズ自然楽校の関山隆一・代表理事は「2005年に制定された食育基本法には、ネオニコチノイド系農薬についての記載がない」と指摘した。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの関根彩子さんは「政府審議会でネオニコチノイド系農薬が討論されておらず、現場が動くしかない」と力を込める。
生活協同組合連合会コープ自然派事業連合の鎌田妙子さんは「有機栽培をする生産者はリスクを抱えており、消費者の後押しが必要」と話した。
同連合の辰巳千嘉子さんは「給食は関係者の考え方に左右されるが、保護者が農業団体と連携すれば、オーガニック給食の導入は可能になる」と消費者の積極的な取り組みに期待を寄せた。
会場からは「ネオニコチノイド系製品の廃棄についてガイドラインが必要」「消費者には『ネオニコチノイド系農薬の影響が少ない農作物の調査情報』も必要」など、情報提供を望む意見が多く出された。