■愛知のモデルを全国へ

ワタミが新たに構築したリサイクルモデルの概要

今回のリサイクルモデルは、愛知県津島市に弁当製造の基幹工場「ワタミ手づくり厨房」中京センターがあることから、愛知県内で実施することになった。愛知県、名古屋市からの指導・助言に加え、地元企業を中心に6社の協力を得た。

配達スタッフが弁当配達時に、使用済みの弁当容器を回収する仕組みで、愛知県内の36営業所、さらに弁当の製造拠点である手づくり厨房中京センターに集約する。対象商品は「まごころ手鞠」で、1日4700食生産されている。

集めた容器は圧縮し、協力企業が熱分解処理を行い、コークス炉ガス、コークス、炭化水素油に分解する。炭化水素油は再生プラスチックになるため、弁当容器への再利用を模索している状況だ。

愛知県内では、家庭系ごみの有料化が進んでいるため、生活者の節約にもつながり、行政側としても廃棄物処理費を削減できる。

今後は対象商品やエリアを拡大し、2021年度までに展開地域でリサイクルモデルの導入を予定しているという。全国展開した際には年間約6100 万食分(約1220t)のプラスチック容器がリサイクルされる見込みだ。

中京センターの古木哲也センター長は「利用者の負担も少なく、環境負荷を低減できるこのモデルを全国に広めていきたい」と意気込む。

ワタミの百瀬則子顧問(SDGs推進本部部長)は、「ワタミはSDGs(持続可能な開発目標)への貢献日本一を目指して、SDGs推進本部を立ち上げた。宅食事業では、エコ容器を一つ残らず回収して、リサイクルしたいという思いがある。宅食業界の新たなスタンダードになれば」と力強く語った。

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