
マッシュビューティーラボ(東京・千代田)は7月10日から100%海洋プラスチックごみからできたショッピングバッグ「SUSTAINABAG(サスティナバッグ)」を販売している。同社が展開するオーガニックコスメショップ・コスメキッチンが15周年を迎えるにあたり、サスティナビリティを追求するバッグとして、全国56店舗のコスメキッチンやオンラインショップで販売する。(枝松麗)
これまでコスメキッチンでは、ノベルティとしてオーガニックコットンのショッピングバッグを数十万枚配布したり、バッグを持参した顧客にはスタンプを押し、スタンプが集まるとサンプルを提供するなど、買い物時のマイバッグ利用を推奨してきた。グリーンコンシューマが増えてきているという実感を受け、今年2月にはショッピングバッグの無料配布を終了した。以降、ショッピングバッグ1枚につき20円で販売を始めたが、「2月以降売上は伸びている」(同社小木充副社長)という。


さらにサスティナビリティな取り組みを大きなうねりとして発信していくために「ここ3年ほど、今まで以上にインパクトを与える、究極にエコロジカルなモノを探し続けてきた」という小木副社長の目に留まったのが、海洋プラスチックの問題だった。
何カ月にも及ぶ研究開発により、海洋プラスチックゴミから生み出される 100%リサイクルポリエステルフィラメント糸を開発することに成功。日本の縫製工場でバッグとして製造している。この糸1kgで1kgの海洋プラスチックごみに相当するという。
その意義について、小木副社長は「本来、海洋ごみは失くさなければならないものだが、商品化することによって、お客様が地球環境の問題を自分事として捉え、意識を変えていくことができればと思っている」と語る。