進む「脱プラ」、韓国でレジ袋が全面禁止

近年、プラスチックごみによる生態系や環境への影響を危惧する声は世界に広がり、プラスチックの排出量を減らそうとする動きが加速している。日本では、2020年4月からレジ袋が有料化される見込みだ。韓国でも、日本に先立って2019年4月からプラスチック製のレジ袋を全面的に禁止する法律が施行された。このため、デパートやスーパー、コンビニなどで買い物をして袋が必要となる際には注意が必要だ。(韓国・釜山=原美和子)

レジ袋禁止に伴うエコバッグや「ゴミ袋代用袋」の販売の案内

韓国では今回のように徹底したレジ袋の廃止が施行される以前から、原則的にレジ袋有料化の措置をとっていたり、飲食店のプラスチック容器の規制を行うなどがされていた。

だが一方で、旧正月や旧盆といった時期に贈答品の贈り合いなどによる大量のゴミが発生する状況を考えると、韓国の「エコ化」が必ずしも順調にバランス良く進んでいるとは言い難い側面もある。

韓国ではこうした背景から買い物のための「エコバッグ」が日本より浸透していて、各小売店がオリジナルのエコバッグを販売していたり、最近では商品のおまけにエコバッグがついてくるのもよく見かける。

それでも、手持ちのエコバッグがない場合などはどのようにすれば良いか。そのような場合はゴミ袋として使用できる袋を有料(850ウォン=日本円で約85円)で購入することができる。必ずしもすべての顧客がエコバッグを持参している訳ではないことを想定しつつ、ゴミ袋としても使用できる袋を販売する方式はなかなか良い方法ではないか。

スーパーが販売するオリジナルのエコバッグ(左)と「ゴミ袋」として利用できるプラスチック袋(右)
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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