WWF、「グリーンホリデー」な10のアイデア

世界自然保護基金(WWF)ジャパン(東京・港)は、年末年始のホリデーシーズンに向け、人にも地球にも配慮した「グリーンホリデー」な10のアイデアを提案している。(オルタナ副編集長=吉田広子)

WWFジャパンは「楽しいホリデーシーズンの背景には無視できない事実もある」としている。

例えば、クリスマスの前夜にサンタクロースのソリを引き、プレゼントを運ぶ姿で知られるトナカイは、かつて480万頭と推定された個体数は、2015年には289万頭まで減少し、2016年に初めて絶滅危惧種に指定された。

その大きな原因の1つとして指摘されているのは地球温暖化。北極圏では温暖化の影響が大きく、トナカイがエサを取れない状況になっている。冬は雪の下の苔などを食べるが、雪ではなく雨が降ることで、地表が氷に覆われてしまうからだ。フィンランドでは、温暖化の影響で蚊が増え、トナカイの大量死を引き起こしたという報告もある。

プラスチック製のクリスマスツリーは、20年間繰り返し使い続けなければ、生木のクリスマスツリーを毎年買うより、製造や運搬に関わる環境負荷が大きいということが明らかになった。

そこでWWFジャパンは、人々の消費も増加し、環境への負荷が増えるこの時期、大切な方に贈りたい、サステナブルで人にも地球環境にも配慮する「グリーンホリデー」を提案する。

◆「グリーンホリデー」な10のアイデア

1)プレゼントは必ずしも「もの」である必要はないと思いませんか?体験型の楽しいレジャーを楽しんでみましょう。

2)お出かけには、地球温暖化の主因となるCO2の排出が少ない公共交通機関やソリを利用しましょう。

3)カードはFSC(森林認証協議会)マーク付きのカードや、Eカードで送りましょう。

4)スペシャルなお料理には、海のエコラベルMSCやASCマークがついた食材や、地産地消の食材を使いましょう。

5)地球からの恵みに感謝して、お料理は出来るだけ残さずにいただきましょう。

6)ミツロウキャンドルで地球にも優しいあかりを灯しましょう。

7)ホームデコレーションはLEDライトでライトアップしたり、季節の自然の素材で飾りつけましょう。

8) 暖房の温度設定を18℃に!肌寒かったら重ね着をすれば、環境にもお財布にも優しいですね。

9)使い捨てプラスチックの使用を止めて、長く繰り返し使えるものに替えましょう。

10)年末年始のホリデーシーズンをぜひ環境問題と自分との関係を見直す機会にしてみましょう!

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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