10月27日から11月9日の第74回「読書週間」を機に、日本財団は18歳前後の若者1000人を対象に「読む・書く」についての意識を調査した。その結果、読書が「好き」と回答した人は59.7%いたが、「新聞を読まない」人も67.3%に達した。読書好きが過半数を占めるものの、読む媒体には変化が生じていることが伺える。(海洋ジャーナリスト・瀬戸内 千代)
日本財団は、多岐にわたるテーマで「18歳の意識調査」を実施する中で、複雑な問題になると「わからない」と答える人、自由解答欄に「特にない」「わからない」と書く人が多いことに気が付いた。そこで、第30回となる本調査では、「主体的な行動の原動力」になり得る読み書きをテーマとした。
調査は9月下旬から1週間、全国の17〜19歳の男女1000人を対象にオンラインで実施した。6割は読書好きで、よく読むジャンルの上位3つは小説62.6%、漫画49.9%、ライトノベル26.0%だった。
新聞を読む人は、2018年度の調査では47.5%と約半数いたが、今回は32.7%に減っていた。オンラインの新聞のみの人も含め、全体の3分の1しか読んでいなかった。
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