書くことについては29.4%が「好き」と答えたが、本を月に3冊以上読む層では46.2%に上がった。日本財団が本調査の報告会に招いた10人の高校生も、「さまざまな表現を知ることができる」「まとめ方がうまくなる」など、書く力に対する読書の効果を語った。
調査結果で、書くことの中で特に好きなものの上位に挙がったのはSNSへの投稿だった。高校生たちも、「スマホの画面に出る量より多い文章量を負担に感じる高校生が結構いる」「本を見ていると眠くなる」「知らない言葉が並んでいる長い文章には抵抗がある」と語った。
一方で、複数の高校生が「興味があれば読める」とコメントした。新聞離れを示した本調査結果でも全体の3分の2が、本は読んでいた。全国の16歳以上を対象とした2018年度の文部科学省による調査では本を全く読まない人が47.3%と半数近かったため、日本財団は、「全年齢と比較すれば、18歳の読書離れは起きていない可能性が高い」とまとめた。
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