トフラーの予見が実現する時代

【連載】オルタナティブの風

1987年に米国のシンクタンクに着任したとき、深く感銘を受けた。

シアトル郊外にある研究所の門を入ると、そこは大きな森の中であり、受付はリゾート風のコテージであった。チェックインを済ませると、その森の中のコテージが宿泊施設として提供されており、さらに、その森の小道を歩いていくと、所々に洒落たコテージがある。(田坂 広志)

その入口の表札には「リスク管理研究室」「社会システム研究室」などと書かれており、その研究所は、森の中のコテージ群が全体として一つの研究所になっていた。そして、昼食時になると書かれており、その研究員は、各コテージから小道を歩いて森の中央にある湖に向かい、湖畔のカフェのテラスで食事と懇談、そして議論をするのであった。

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田坂 広志

田坂 広志

21世紀アカデメイア学長、多摩大学大学院名誉教授、田坂塾塾長。81年、東京大学大学院修了。工学博士。87年、米国パテル記念研究所研究員。90年、日本総合研究所の設立に参画。取締役を務める。00年、多摩大学大学院教授に就任。同年シンクタンク・ソフィアバンクを設立。08年、世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Agenda Councilメンバーに就任。11年東日本大震災に伴い内閣官房参与を務める。13年、全国から8300名の経営者やリーダーが集まり「7つの知性」を学ぶ場、「田坂塾」を開塾。著書は100冊余。

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